【韓国は大幅増】日韓両国の肉類と水産物消費量の推移を整理して分かったこと4選【日本は小幅増】

韓国のとんかつ料理店看板 韓食한식
韓国のとんかつ料理店看板(2014.08、江華郡)

肉類や水産物は食卓の「主役」であり、どんなものをどれくらい食べているかでその人の食生活がかなりの程度分かります。このことは、個人レベルだけでなく、国レベルについても同様であり、その国の豊かさや国民の健康の程度にも大きく関係します。

でも、肉類の消費量は、肉類全般を示したものはあっても、肉の種類別に示されたものは案外少ないです。また、消費量の推移を長期的に示したものもなかなか見つかりません。

そこで、このページでは、主に肉類について、日韓両国でどのように消費されているかを、肉の種類ごとに約25年分まとめました。また、肉類とともにたんぱく源の代表である水産物についても、この10年の動向を整理しました。

  • 韓国の肉類消費量は、この25年で約2倍に増加。21年で最も消費が多い肉は豚肉であり、豚肉だけで27.6kg食べている
  • 日本の肉類消費量は、この25年で約1.2倍に増加。21年で最も消費が多い肉は豚肉と鶏肉であるが、牛肉は95年より消費が減少している
  • 水産物消費量の推移を比較すると、この10年で韓国は約20%、日本は約30%減少している
  • 両国共通の水産物消費量の減少を、韓国は肉類で補填できているが、日本は補填できていない

肉類消費量の推移

韓国の肉類消費量の推移

  • 韓国の1人当たり年間肉類消費量は、1995年が27.5kgであったのに対し、2021年が56.1kgと、この25年で約2倍に増加しています。
  • 肉の種別に見ると、2021年では、豚肉が27.6kgと最も多く、次いで鶏肉の14.7kg、牛肉の13.8kgとなっています。
  • 肉の種別に、95年→21年の増加幅を見ると、牛肉が2.1倍、豚肉が1.9倍、鶏肉が2.5倍となっており、肉の種類にかかわらず満遍なく増えていることが分かります。

日本の肉類消費量の推移

  • 日本の1人当たり年間肉類消費量は、1995年が42.4kgであったのに対し、2021年の51.1kgと、この25年で1.2倍に増加しています。
  • 肉の種別に見ると、2021年では、豚肉が20.9kgと最も多く、ほぼ変わらずで鶏肉が20.3kg、牛肉の9.9kgとなっています。
  • 肉の種別に、95年→21年の増減幅を見ると、牛肉が13%減少する一方、豚肉が1.3倍、鶏肉が1.4倍の増となっており、牛肉が減少する一方で豚肉や鶏肉は増えていることが分かります。

日韓両国の肉類消費量の比較

  • この25年での肉類消費量全体の増加幅は、韓国が2倍、日本が1.2倍であることから、食事に肉が多くなったと実感しているのは韓国人であると思われます
  • 2021年実績を見ると、牛肉と豚肉では韓国人が日本人より1.4倍多く食べているのに対し、鶏肉では日本人が韓国人より1.3倍多く食べていることが分かります。

魚介類消費量の推移

日韓両国の魚介類消費量の比較

  • 水産物消費量は、この10年では韓国の方が日本の消費量を常に上回っています。
  • この10年の水産物消費量の推移を比較すると、韓国では約20%、日本では約30%減少しているのが分かります。
  • 韓国の水産物消費量は、年によって増減があり、おそらくはその年の漁獲量や食の流行に影響を受けていると考えられます。一方、日本の水産物消費量は、恒常的に減少しており、より構造的な理由があると考えられます。

まとめと補足

まとめ

  • 韓国の肉類消費量は、この25年で約2倍に増加。21年で最も消費が多い肉は豚肉であり、豚肉だけで27.6kg食べている
  • 日本の肉類消費量は、この25年で約1.2倍に増加。21年で最も消費が多い肉は豚肉と鶏肉であるが、牛肉は95年より消費が減少している
  • 水産物消費量の推移を比較すると、この10年で韓国は約20%、日本は約30%減少している

補足

ドラマや映画を見る限りでは、韓国料理と言えば、プルコギなどの牛肉料理、フライドチキンなどの鶏肉料理を連想していました。でも、今回のまとめを通じ、韓国人が食べる肉の半分はサムギョプサルに代表される豚肉であるというのは意外でした。

まあ、「登場人物全員がフライドチキンが大好きで、ある店に入り浸っている」という、韓国ドラマあるあるの背景は、鶏肉の消費量全体ではなく、おそらくは近年の増加幅によるものだと思われます。

以上よりも心配なのが、日本の状況です。この10年で水産物消費量が20kg減少した半面、肉類の消費量が7kgしか増加していない点を考えると、日本人の食生活はタンパク質摂取という点では貧しくなっていると言わざるを得ないからです。

参考資料

韓国の肉類消費量:(社)韓国肉類流通輸出協会HP「消費現況」23.05.11閲覧

日本の肉類消費量:農林水産省「令和3年度食糧需給表」品目別累年表3-7(牛肉、豚肉、鶏肉)23.05.11閲覧

日韓両国の水産物消費量:大韓民国海洋水産部「分野別統計[行政]年度別水産物消費量」23.05.11閲覧

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